鈴鹿市

三宅神社:三重県鈴鹿市国府町 延喜式内社【論社】

三重県鈴鹿市国府町に鎮座する延喜式内社の論社である三宅神社の紹介です。「三宅」は大和朝廷の直轄地を示す「屯倉」を由来し、また伊勢国の惣社だったとも言われており、国府が近くにあった時代は伊勢国における中心的神社と言えそうです。

神社情報

  • 神社名:三宅神社
  • 鎮座地:三重県鈴鹿市国府町一六〇九番地

アクセス:三重交通バス「本郷バス停」徒歩3分 │ 駐車場:×

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御祭神

  • 国常立之命
  • 大穴牟遅命

配祀神

  • 泉事解男命
  • 綿津見命
  • 誉田別命
  • 軻遇突知命
  • 速玉男命
  • 奥津彦命
  • 奥津比売命
  • 神日本磐余彦命
  • 罔象女神
  • 菅原道真

合祀神

  • 猿田彦命
  • 若狭比売命
  • 伊弉冉命
  • 天照皇大神
  • 木花咲久耶姫命
  • 伊邪那岐命
  • 須佐之男命
  • 市杵島姫命
  • 大山祇命

ポイント

国常立之命

主祭神に名がある国常立之命は「くにのとこたちのかみ」と読みます。古事記では神代七代と呼ばれる「神々第一世代」で一番最初に出現した神として、日本書紀では天地開闢において一番最初に出現した神として書かれています。

「国が常に立ち続ける」という意味があるとされ、天と地がまだはっきりと別れていない時に登場し、そこに国(国土)が存在をはっきりと示す神になります。

姉妹サイトである「やおよろずラボ」では古事記や日本書紀を読み砕きながら登場する神々を紹介しています。

社格等

  • 延喜式神名帳:伊勢国鈴鹿郡 三宅神社
  • 延喜式神名帳:伊勢国鈴鹿郡 江神社
  • 延喜式神名帳:伊勢国河曲郡 大鹿三宅神社
  • 国史見在社 :ー
  • 総    社:伊勢國総社推定社
  • 近代社格制度:村社

境内社

由緒・社歴

 創建は不詳。
 延喜式神名帳「伊勢國鈴鹿郡 三宅神社」の論社の一社である。社名である「三宅」は大和朝廷による直接支配地を意味する「屯倉」に由来すると考えられる。また、三宅神社は伊勢国における「総社」であるとする説があり、地名、伝承から国府が近くに置かれたのではないかとも言われていますが、現在ではまた遺構が発見されていません。
 また、郡違いにはなりますが、延喜式神名帳「河曲群 大鹿三宅神社」に比定する説もあります。
 江戸時代には「惣社大明神」とも呼ばれており「亀城兎園記」には「惣社大明神、社領附四拾弍間に六拾間 本郷之内」と書かれている。
 明治六年には三宅神社の社名にて村社に列格されている。(しかし、三宅神社の社名で記録された古い史料は存在しないとか。)
 明治四十一年、国府町に鎮座する小社・祠などを合祀。合祀した神社の中に延喜式内社「江神社」の論社である江神社も含まれているそうです。その他の合祀した神社の詳細については不詳となっていて、今後も調べていこうと思っています。

  • 創建:不詳
  • 江戸時代:惣社大明神と呼称される
  • 明治六年(1873年):村社に列格
  • 明治四十一年(1908年):国府町内の神社を合祀

祭式

  • 例大祭:十月十日
  • 祈年祭:未確認
  • 新嘗祭:未確認

参拝記

 亀山市と鈴鹿市を結ぶ県道41号線の三宅神社南交差点から北に向かうとすぐ見えてくる森に今回紹介する三宅神社が鎮座しています。鈴鹿市の平田町の市街地から西側に位置する場所で神社周辺は住宅地と農耕地が混じり合っているそんな場所になります。

三宅神社の境内入口は西入となっており、社殿も西向きに鎮座しています。境内入口には社号標、石造灯籠一対、幟ポール(幟立石意匠)、扁額が掲げられている明神鳥居が据えられています。

由緒のところでも述べていますが、三宅神社は大和朝廷の直轄地である「屯倉」が語源であるとしています。奈良時代における伊勢国の国府跡は三宅神社の境内とは鈴鹿川を挟んだ対岸である広瀬町で発見され国指定史跡となっています。

 広瀬町の国府跡には案内看板が設置されていますが、遺構は埋め戻されている事もあって正直どこが国府跡なのかはあのあたりかな?って感じでよくわからなかったのが実感です。

 この国府がいつまで使用されたのかは不明な様で、延喜式が記された平安時代には広瀬町から国府町に国府が移動していてもおかしくはないと考えられている様ですが、いかんせん平安時代の国府跡がまだ発見されていないみたいですね。

  • 鈴鹿市: 67社鎮座 紹介9社目 9/20
  • 三重県:815社鎮座 紹介29社目 29/815

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 銅板葺木造で本柱の前後に支柱が設けられている手水舎になります。この構造は四脚門と同じ作りになっているかと思います。

 平成期の生まれと思われる狛犬一対になります。

狛犬の特徴

 全国に一万社以上が鎮座する神社のその大半に据えられている「狛犬」。狛犬は邪気を祓い、神前を守護していると考えられています。その為、拝殿の前、参道、境内入口など要所に左右一対で据えられています。

 神道には「神様から見て左側(神前向かって右側)が上位」という思想があり、祭式作法、神社様式など神社に関わるほぼ全てがこの思想の影響を受けています。

 狛犬もこの思想を色濃く反映されていて、向かって右側に口を開いた阿像、向かって左側に口を閉じた吽像が据えられています。口を開いたり口を閉じたりしているのは、阿吽は、インゴのサンスクリット語の最初の音「ア」と最後の音「ウン」を発音した時の口の形を表しているとも言われ、「宇宙の最初と最後」を意味しているとも。この事から、「ア」を表現している阿像が上位としている訳です。

 入母屋造瓦葺平入の唐破風の向拝と高覧のある濡れ縁が設けられた拝殿を有する社殿になります。

 千木と鰹木が設けられた流造の本殿になります。

  • 本殿:流造(千木:外削ぎ・鰹木:五本)
  • 神門;ー
  • 幣殿:ー
  • 拝殿:◯(平入、向拝あり、濡縁あり)

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