鈴鹿市

川俣神社:三重県鈴鹿市庄野町 延喜式内社(論社)

三重県鈴鹿市庄野町に鎮座する延喜式内社の論社である川俣神社の紹介です。明治四十一年に庄野町の神社が大黒神社に合祀され、社名を川俣神社へ改称しています。御祭神は大国主命他十四柱となっています。

神社情報

  • 神社名:川俣神社
  • 鎮座地:三重県鈴鹿市庄野町十二番地二十七号

アクセス:三重交通バス「庄野橋バス停」徒歩5分 │ 駐車場:◯

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御祭神

  • 大国主命
  • 高龗神
  • 大比古命
  • 健速須佐之男命
  • 宇迦之御魂神
  • 品陀和気命
  • 菅原道真
  • 玉依毘売命
  • 市寸島姫命
  • 大山祇神
  • 埴山毘売神
  • 大直毘神
  • 建御名方神
  • 息長帯日売命

ポイント

由緒の欄でも述べますが、庄野町鎮座の川俣神社は村内三社と小祠二社、山神四カ所を現在の境内地に鎮座していた「大黒神社」に合祀した上で、社名を「川俣神社」に改称した歴史があります。そうした歴史がある事から当サイトでは主祭神を大黒神社の御祭神である「大国主命」としています。

  • 大黒神社(御祭神:大国主命、埴安彦命、埴安姫命、応神天皇)
  • 貴布祢神社(御祭神:高龗神、大己貴命)
  • 宮崎神社(御祭神:市杵島姫命、建速須佐之男命)
    • 末社(御祭神:建御名方神、玉依毘売命、品陀和気命、息長帯日売命、菅原道真)
  • 天王祠(御祭神:建速須佐之男命)
  • 又具神(御祭神:不明)
  • 山神(御祭神:大山祇神)

社格等

  • 延喜式神名帳:伊勢國鈴鹿郡 川俣神社
  • 国史見在社 :ー
  • 近代社格制度:ー

境内社

由緒・社歴

 創建は不詳。
 宝暦十一年(1761年)に記された「三国地誌」によると庄野村には「賀茂明神祠、八王子祠、土御前、八幡宮(三社同殿)、貴船祠、又汲川原には、八王子祠があり。」と記されている。
八王子祠、土御前、八幡宮(以下、八王子祠)」は長寿寺の鎮守であったとされ、元禄七年現在の境内地に遷座したと伝えられる。のちに社名を大黒神社と改称した。

 明治四十一年、庄野村に鎮座する神社を合祀、社名を川俣神社と改称した。
  ・合祀した「貴布祢神社」は貴船とも書き、川俣神社とも呼ばれていた。

  • 創建:不詳
  • 遷座:元禄七年(1694年)
  • 合祀改称:明治四十一年
  • 創建:不詳
  • 元禄七年(1694年):現在の境内地に遷座
  • 時期不詳:大黒神社に改称
  • 明治六年:村社に列格
  • 明治四十一年:庄野村内神社、祠、山神を合祀し、社名を川俣神社と改称

祭式

  • 例大祭:未確認
  • 祈年祭:未確認
  • 新嘗祭:未確認

参拝記

 旧東海道の四十五番目の宿場町である「庄野宿」の中心に鎮座する川俣神社の紹介です。今の境内地は元々「大黒神社」が鎮座していた場所で、明治四十一年に庄野村に鎮座する神社が大黒神社に合祀された際、式内社の名称である「川俣神社」に改称しています。ということで、「元々はこの地に川俣神社が鎮座していた訳ではない。」ということは覚えておく必要があります。

前回紹介した中富田町に鎮座する「川俣神社」と同じく延喜式内社「川俣神社」の有力論社とされるのが当社になります。しかし社名である「川俣」がどこを指すのかがわからない事から、鈴鹿川が合流する場所または別れる場所に近い場所に「川俣」の意に近い伝承を持つ神社が亀山市・鈴鹿市の各地に誕生することになったという。

川俣神社・論社(鈴鹿川上流より)

  • 鈴鹿市: 67社鎮座 紹介5社目 5/67
  • 三重県:815社鎮座 紹介9社目 9/815

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延喜式内が合わせて彫られた社号標と瑞垣が設けられ、その内側に石造灯籠一対、狛犬一対、神明鳥居が据えられた境内入口になります。前面に映っている道路部分は旧東海道になっていて、庄野宿のまさに鎮守の神として鎮座しているようです。

 式内を示す社号標です。由緒のところでも書いていますが、元々は大黒神社だったわけで合祀後に据えられた社号標になります。

 明治期後半から昭和初期の生まれと思われる狛犬一対になります。

狛犬の特徴

 全国に一万社以上が鎮座する神社のその大半に据えられている「狛犬」。狛犬は邪気を祓い、神前を守護していると考えられています。その為、拝殿の前、参道、境内入口など要所に左右一対で据えられています。

 神道には「神様から見て左側(神前向かって右側)が上位」という思想があり、祭式作法、神社様式など神社に関わるほぼ全てがこの思想の影響を受けています。

 狛犬もこの思想を色濃く反映されていて、向かって右側に口を開いた阿像、向かって左側に口を閉じた吽像が据えられています。口を開いたり口を閉じたりしているのは、阿吽は、インゴのサンスクリット語の最初の音「ア」と最後の音「ウン」を発音した時の口の形を表しているとも言われ、「宇宙の最初と最後」を意味しているとも。この事から、「ア」を表現している阿像が上位としている訳です。

 参道を進むと太鼓橋と神明鳥居の二の鳥居が据えられています。

 用水に沿って設けられていた石垣の上に据えられたなかなかのお年と思われる狛犬一対です。

川俣神社のスジダイ

 川俣神社の境内には三重県の指定天然記念物になっているスジダイの巨木が今も元気に枝を広げています。樹齢は三百年以上とされ幹の太さは周囲5mを超えています。色々巡っていると供した巨木の天然記念物と出会う機会も多く、出会う度にその大きさに圧倒され、パワーを分けてもらっている感じがします。

 銅板葺木造の支柱が設けられた二本柱タイプの手水社になります。こちらのサイトでは初見の二本柱タイプです。

 入母屋造瓦葺平入の入母屋破風の向拝が設けられた拝殿を有する社殿になります。庄野郷土誌には社殿の火災によって旧庄野村役場の建物を流用していたと記されているのですが、現在は建て替えられている感じがします。

 明治四十一年の神社合祀で集められた山神になります。

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