亀山市

亀山神社:三重県亀山市西丸町

三重県亀山町西丸町にある亀山城址の本丸跡に鎮座している亀山神社の紹介です。丹波亀山城から移ってきた石川氏の祖神を祀る神社だったが明治時代になり周辺の神社を合祀しこの地区の産土神となっています。

神社情報

  • 神社名:亀山神社
  • 鎮座地:三重県亀山市西丸町五七〇番地

アクセス:JR東海/西日本 関西本線「亀山駅」徒歩14分 │ 駐車場:◯

< 紹介した三重県に鎮座する神社一覧 >

御祭神

  • 源義家
  • 源義時
  • 石川義純
  • 石川家成

配祀神

  • 大山津見神
  • 保食神
  • 宇迦之御魂神
  • 猿田比古神
  • 天照皇大神
  • 大名牟遅神
  • 品陀和氣命
  • 伊邪那美大神
  • 市杵島姫命
  • 火之迦具土神
  • 建速須佐之男命
  • 速玉之男神
  • 句々廼遅命
  • 菅原道真
  • 速山津見命
  • 大鷦鷯命
  • 安閑天皇
  • 瀬織津比女命
  • 天児屋根命
  • 黄泉津事解之男命
  • 大山咋神
  • 柴垣神
  • 天神地祇八百万神

ポイント

 八幡太郎義家とも呼ばれる「源義家」の五男「源義時」を祖としているのが松平家の筆頭家老となった「石川氏」になります。この辺りはある意味、武将あるあるで「自称」という点がミソになったります。ある程度勢力が大きくなってくると有名な血脈というのが重要になった様で戦国時代から江戸時代の武将の出自は「自称」が多い感じがします。有名なのは清和源氏の血を引くとした「徳川家康」ですかね。
 こんな感じ?の流れの中で、石川氏の祖である「源義家」「源義時」そして後醍醐天皇方と鎌倉幕府方が衝突した笠置山の戦いで後醍醐天皇方についた「石河義純」を御祭神としています。

社格等

  • 延喜式神名帳:伊勢国鈴鹿郡 真木尾神社
  • 延喜式神名帳:伊勢国鈴鹿郡 志婆加支神社
  • 国史見在社 :ー
  • 近代社格制度:郷社

境内社

  • 天満宮
  • 稲荷社

由緒・社歴

延享元年(1744年)、備中松山藩より「石川総慶」が転封されてきた際、城内に祠を創建したのが始まりとされ、以降亀山城内にて「真澂神社」として奉斎されてきたという。御祭神は、石川氏の祖である「源義家」とその六男「義時」以来石川成徳に到る朝臣三十八神霊を祀るとする。

明治維新を迎え、亀山城は廃城となり真澂神社は城北の若山に遷座するが、明治九年に本丸跡に遷座し、村社に列格した。明治十四年には郷社に列格。

明治四十年から四十一年にかけて近隣の郷社一社、村社七社、無格社二十四社を合祀し、境内を現在の場所に遷座、社名を亀山神社に改称。

社名社格御祭神備考
北山神社無格社不詳
稲荷神社村社宇賀之御魂神境内社:飯成社、山神社
三池神社村社大名牟遅神
八幡神社無格社大鷦鷯命?
神明社無格社天照大御神?
山神社無格社大山祇神?
白山神社村社菊理姫命
三祇神社無格社不詳
稲荷社無格社不詳
亀山皇太神社郷社伊邪那美命境内社:稲荷社、幸神社、天神地祇社
真木尾神社村社句々廼遅命延喜式内社 眞木尾神社 論社
春日八幡神社村社天児屋根命、応神天皇境内社:若宮神社
横倉神社村社猿田彦命境内社:八幡神社
天満神社村社菅原道真境内社:神明社、熊野社、八幡社、大名牟遅社、若宮八幡社
延喜式内社 眞木尾神社 論社
志婆加支神社無格社武甕槌命延喜式内社:志婆加支神社 論社

三河石川氏

 松平家の筆頭家老格として家康の懐刀とされる”石川数正”や”石川家成”を輩出した家柄であり、安城譜代七家の一つとされる。
 永享十一年(1439年)、石川政康は下野国にて本願寺蓮如と出会い門徒となり、蓮如の三河下向に従い三河国碧海郡志貴荘村に移住し、小川城を築いたという。その後この地で勢力を強め、本願寺派の大檀那として三河地方における本願寺派の宗派勢力の拡大に寄与した。三河一向一揆における一向宗の総本山は本宗寺であり、この寺院を創建したのも石川政康であり元々は石川家一族の寺として建てたが、応仁二年に三河国に下向した蓮如に寄進し、その後は本願寺法主の一族が住持する一家衆寺院となった。その後、碧海郡に勢力を伸ばしてきた安祥城主”松平忠親”に臣従し、安祥松平家の家老格として仕えていく事になります。

石川政康が築いた「小川城」の紹介記事
当方姉妹サイトにて紹介しております

徳川家康の代になり石川数正は謎の出奔で徳川家を離れてしまいますが、数正の叔父である石川家成の系図はその後も徳川家において重臣であり江戸時代になると譜代大名として明治維新まで続いていきます。御祭神にもその名が載っている事からもわかると思いますが亀山藩に移封してきた「石川総慶」は石川家成の子孫になります。

  • 創建:延享元年(1744年)
  • 明治九年(1876年):現在の境内地に遷座
  • 明治十四年(1881年):郷社に列格
  • 明治四十一年(1908年):近隣の神社を合祀

祭式

  • 例大祭:十月十五日
  • 祈年祭:未確認
  • 新嘗祭:未確認

参拝記

 今回紹介する亀山神社は亀山城址の本丸跡に鎮座し、まさに亀山市を代表する神社の一つとなっています。亀山城址を代表する「多聞櫓」が建つ天守台のすぐ隣に境内地を構えている・・・亀山神社と亀山城の関係は非常に深いことが由緒と現在の姿からも感じることができます。

亀山城

 文永二年(1265年)に平清盛の血を引くとする関実忠によって築城された平山城。関盛政の時代になると亀山、神戸、国府、鹿伏兎、峯に子供たちを配し勢力を拡大していき、亀山城は宗家の城とされ重きを置かれ拡張が続けられていった様です。
 多聞櫓が立つ場所には天守閣があったが、江戸時代初期、丹波亀山城の天守閣を解体するように命じられた堀尾忠晴が”聞き間違いor勘違い”によって伊勢亀山城の天守閣が解体されてしまったというエピソードがある。
 現存する多聞櫓は寛永十三年(1636年)の築造で天守台と合わせて三重県の指定史跡となっている。

 現在の亀山城を象徴する”多聞櫓”が建つ天守台がある本丸跡の一角に亀山神社は鎮座しています。上記境内入口前には参拝者用の駐車場が用意されているので車での参拝も容易かと思います。

延喜式内社 眞木尾神社

 眞木尾神社の論社は亀山市阿野田町の真木尾神社、亀山市天神町の天満神社の二社があったが現在はいずれも明治四十一年に亀山神社に合祀されている。

延喜式内社 志婆加支神社

 志婆加支神社の論社は亀山市西丸町の志婆加支神社と亀山市田村町の志婆加支神社の二社があり、西丸町の志婆加支神社は明治四十一年に亀山神社に合祀、田村町の志婆加支神社は明治四十五年に能褒野神社に合祀されている。

  • 亀山市: 20社鎮座 紹介20社目 20/20
  • 三重県:815社鎮座 紹介28社目 28/815

< 紹介した三重県に鎮座する神社一覧 >

 境内には三対の狛犬が鎮座しています。自分の故郷の岡崎市でもたまに見かけたんですが御影石とは異なって表面がはがれる感じの風化が進んでしまっているのが残念なんですが、3番目の狛犬は岡崎型でも浪花型でもない京都系らしいのですが、自分にはその違いがよくわかりません・・・。

狛犬の特徴

 全国に一万社以上が鎮座する神社のその大半に据えられている「狛犬」。狛犬は邪気を祓い、神前を守護していると考えられています。その為、拝殿の前、参道、境内入口など要所に左右一対で据えられています。

 神道には「神様から見て左側(神前向かって右側)が上位」という思想があり、祭式作法、神社様式など神社に関わるほぼ全てがこの思想の影響を受けています。

 狛犬もこの思想を色濃く反映されていて、向かって右側に口を開いた阿像、向かって左側に口を閉じた吽像が据えられています。口を開いたり口を閉じたりしているのは、阿吽は、インゴのサンスクリット語の最初の音「ア」と最後の音「ウン」を発音した時の口の形を表しているとも言われ、「宇宙の最初と最後」を意味しているとも。この事から、「ア」を表現している阿像が上位としている訳です。

 明神鳥居の二の鳥居になります。この鳥居から社殿に向けて石畳の参道が設けれる様になります。

 切妻銅板葺き木造四本柱タイプの手水舎になります。水盤の横に井戸が設けられています。この井戸は未だ現役なのだろうか・・。

 入母屋造瓦葺平入の入母屋破風の向拝が設けらえた拝殿を有する社殿になります。

 境内社の天満宮になります。明治四十一年に合祀された天満神社と関係はあるのでしょうか・・・。

 連続鳥居が目を惹く境内社の稲荷社になります。

 亀山城の石垣の解体工事の際に石垣の中から発見された南北朝時代の宝篋印塔の台座になるそうです。石垣が多用されるようになってから石の切り出しだけでは足りない場合は近隣から地蔵様や墓石まで流用されているようなので、全国になる城址の石垣をすべて崩したらとんでもない貴重な石造物が出てくる!?のかもしれませんね。

 明治天皇の行在所以降となる建物が移築され保存されています。明治天皇は日本全国を回っていた様でこうして立ち寄った場所には石碑が建てられている事が多いですね。こうした明治天皇の足跡となる石碑を巡って紹介してくれているサイトもあったりして”巡る”という趣味は色々奥深いなと実感させられます。

 伊勢神宮、氏神の神社、そして皆様が崇敬している神社の御神札をご自宅にお祀りされていますか?
 現在ではアパートなどの賃貸住宅でも気軽に御神札を祀る事ができる神棚が登場しています。今まで賃貸住宅で神棚が置けないと御神札をお祀りできなかった方も、こうした神棚をご用意されてお祀りされてみてはいかがでしょうか?

-亀山市
-, , , , , , , ,